自営業者が納める税金には国に納める所得税の他に、地方に納める地方税(住民税)があります。住民税は所得税と同様に前年度(1月1日~12月31日)の確定申告の収入をもとにして計算されます。

住民税とは

住民税とは、住所地の都道府県と市区町村に納める、2つの地方税を合計したものをいいます。

住民税は毎年1月1日~12月31日までの1年間の所得を基に課税され、翌年の6月に住んでいる市区町村より納付通知書が郵送されてきます。
(確定申告すると自動的に住んでいる市区町村より通知されます)

住民税の納付方法には一括と分割とがあります。分割で納める場合には、6月、8月、10月、翌年1月の年4回で口座引落か振込用紙で支払います。

住民税の計算方法

住民税は所得割と均等割を合計した金額で算出されます。
まず所得に応じて課される所得割を計算します。

所得割を計算するには、所得金額を計算する必要があります。
所得金額は1月1日~12月31日の『売上-必要経費』で計算されます。
確定申告書の欄の金額です。

所得金額=売上-必要経費

この所得金額から各種控除を引いた金額が『課税所得額』となります。
(各種控除には社会保険料控除、生命保険料控除、配偶者控除、扶養控除額、基礎控除などがあります。)

課税所得額=所得金額-各種控除

この課税所得額に×4%(都道府県民税)、×6%(市区町村民税)の合計×10%で計算される金額が住民税の所得割です。

住民税(所得割)=課税所得額×10%

次に住民1人につき一定額を課税する均等割を計算します。

住民税の均等割は4000円(市区町村民税3000円+都道府県民税1000円)です。
これに地方よっては環境税などとして+●●●円として上乗せされます。

所得割税額と均等割税額をたすと住民税を計算することができます。

住民税=住民税(所得割)+住民税(均等割)